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一ヶ月の決意

人間は、「忘却」という能力を持っている。
たとえ、その人がとても対応できないような出来事(例えば親しい人との別離など)に遭遇したとしても、最初は、悲しみのあまり泣き叫ぶことがあっても、時が経てば、自然に意識の表層部分から、自分でも制御できない心の奥底に記憶は落ちてゆく。

専門家の調査によると、この期間は一ヵ月から数ヵ月だと言われている。

もちろん、この時点で記憶を失ってしまうわけではないが、意識の上にあるうちに、上手に感情を整理できないと、その記憶は無意識のうちにいろいろとその人に影響を与えるようになるそうだ。
悪夢や、原因不明の体調不良など、いわゆるPTSDというやつだ。
(最近、混同されることも多いが、事件直後に精神的に影響を与えるのはASDという。もちろんこの時期にPTSDの対策が必要なのは言うまでもない。)

さて、このような忘却のメカニズムは、何も重大な、悪い出来事に限った事ではない。
ちょっとした失敗体験、成功体験でもおこりうるし、嬉しい出来事や、決意、恋愛の感情でも、感情がオーバーフローした時にはおこりうると思う。

勝ち癖、負け癖、というのがあるが、
自分でも意識できない心の奥底に、自分の心を作っている部分があって、表層意識というのは耐えずその部分の影響を受けているというのは興味深い。

さて、なんでこんな事を急に思ったのかというと、ちょうど自分が新しい環境に入ってから、一月半ぐらい経つからだ。

自分はよくも悪くも、ただ慣らされていないだろうか。

僅か30日前の感情はうまく自分の無意識の部分に取り込まれただろうか。

無意識に入る前から、普段から意識しなさすぎっていうのはあるんだけど。
by stafy77 | 2005-05-23 19:56 | 問題解決
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