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読んだ本「機長からのアナウンス」

読んだ本

「機長からのアナウンス」

昨日のことになるが、相方が「この番組は絶対に録画しなくちゃ」と
言いつつ、リアルタイムで見ていたのが、
ガイアの夜明けという番組の、大手飛行機メーカーを特集したものだった。

普段は経済番組はほとんど、見ない相方がなんで急に、と思ったら、
さかのぼること数日前に、この「機長からのアナウンス」という
文庫本を買っていたのだった。
もともと、相方は飛行機は好きで、ただ見るだけの目的でも
空港に行ったりしたいたけれど、そんなに活字は見る方ではない。
その相方が手に取った本は、どんな内容なんだろうと、、
こっそり通勤途中の鞄に忍ばせて、読んでみた。

「機長からのアナウンス」は、文字の通り、経験豊かな内田さんという、
飛行機のパイロットが、普段利用するだけでなかなかわからない、航空業界の
いろんな事情について、エッセイの形で書かれた本だ。

その内容は、航空会社独特の事情や、スチュワーデスと機長の関係、
飛行機の安全性などなど、広い領域にわたって書かれていて、
少しでも、航空会社を利用したことのある人なら楽しむことができる。
書かれているのは、数年前だけれど、原稿を仕上げた直後に、
ニアミス事故が起きて、それについて序文で加筆をしている。

また、文庫本版?のあとがきでは、執筆当時にはなかった、
安全対策に関する事情(911事件が起こった後だった)について
書かれていて、本全体として、航空機を安全に運行する際のもろもろが
読みとれる印象があった。

印象的だったのは、世界での航空機の事故の頻度に関する記述で、
飛行機は割と安全なのでは、と思っていたのだが、
数字だけ見ると、そうでもないのかな、と考えてしまった。

飛行機に乗り込む時の心境が複雑になる一冊
by stafy77 | 2005-07-20 21:22 | テーマ:今月の本
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