楽器をあきらめる話。(吹奏楽部の憂鬱)

帰りのバスの中で女子高生3人組が、近くの席に座った。
まぁ、たわいのない話で盛り上がっていたようなのだけれど、
そのうち、
「卒業しても続ける?」
「サークルとか入りたいのあるんだ」
「いやいや、楽器高いよね~」
「うんうん、高くてとても買えない」
「トランペットとかなら、安いのあるのに~。」

こんな会話が飛び込んできて、思わず耳がだんぼになってしまった。
彼女たちは何を話しているのか
察するに、彼女たちは、部活、吹奏楽部(ブラスバンド)に所属していて
高校を卒業しても、(社会人か大学かはわからないが)音楽を続けたい。
しかし、楽器がない!という話なのだ。

卒業の時期になると、こういう人は多いのではないだろうか
自分も吹奏楽部出身なので、事情はなんとなくわかる。

中学でも高校でも、吹奏楽部には、たいていの楽器は揃っている。
昔、子供の数が多かった時代を経て、今に至っているわけだから、
学校から部活に落ちる予算も、初期投資の後は以外と余裕があるといえる。
入る分には、楽器の所有は問わない。やりたい人には貸してもらえるのだ。

そこで、3年間、(あるいは6年)吹奏楽にどっぶりつかると、
音楽は一生物であることに気がつく。そして、一生楽器を吹きたいと
思うようになる。 これはとても自然なことだ。

しかし、、楽器は高い。

どれぐらい高いのかというと、、
音楽を聴くだけの人、また親御さんには想像もつかないだろうけれど、
下手すると、軽自動車が買えてしまうほど高いのだ。

少なくとも、最近のパソコンよりは高い。
もちろん、これは楽器にもよる。
最初の女子高生の話の通り、トランペットなら、確かに5万ぐらいでも買える。
しかし、3年、ないし6年の間ラッパ吹きとして仕入れた知識
肥えた耳は、5万のおもちゃなんて、満足するわけないのだ。
トランペット経験者の自分だと、最低ランクは
たぶん、最低でも30万ぐらいだ。
トランペット、クラリネット、ソプラノサックス、、フルート、、
小振りの楽器ならエントリー、または安いハイグレードモデルはそれぐらいだと思う。
でも、吹奏楽にはもっと大きくて、普通の人にはなじみのない楽器もある。
トロンボーン、ユーフォニウム、チューバ、バスクラリネット、ファゴット、、
中低音楽器は、がたいがでかいだけ高い。
エントリークラスでも、上記にあげたぐらいの金額は軽く超えてしまう

ブラスバンドは、大抵の学校にはあって演奏者人口も
(イギリス、アメリカほどではないだろうが)多いとおもうのだけれど、
大学、社会人になって楽器から離れてしまうのは、
社会人サークルに楽器の余裕がないのもあるけれど、
なによりも、楽器が高いというのも、問題の一端ではないだろうか。

高校を卒業して、さて、大学にお金がかかるぞ!と親が
思っている矢先に、もうやめた部活の楽器が欲しいなんて子供が言って
聞き入れるわけがない。

そこで、提案なのだけれど、中学、高校生向けに、
楽器レンタル(満期で買い取り)サービスがあったらよいのでは
ないだろうか。
車でも似たようなサービスをしているが、楽器は丁寧に使えば、
新品→中古の先は年月でべらぼうに価値が下がる訳ではない。

吹奏楽に入るときに、とりあえず、新品の楽器をレンタルする
(縛りによって金利は変わる)
3年(6年)たったら、格安で買い取りか、返却か2種類が選べる。
業者側は、返却されたとしても、中古で販売できる。

こんなことをやっているところは、果たしてあるんだろうか。

あったら、卒業しても音楽を続ける人が増えるかもしれない。
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by stafy77 | 2006-02-06 22:05 | テーマ:音楽
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