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夜のマンション訪問販売

数日前の夜、やっと子供が寝てくれた直後の出来事。
相方は外出中。子供と一緒にうとうとしていると、唐突に玄関のチャイムが鳴った。
子供が目を覚まさぬよう、そっと部屋を出てインターホンに答えると
「こんばんは。今度近所にデザイナーズマンションが出来ますのでその紹介にあがりました。○○○の×××です」
という若い男の声。
「興味がありませんのでお引取りください」
と言い放ち、次の言葉を待たずに受話器を切った。
子供の目が覚めなくて良かった、と部屋に戻り、ごろんと横になる。

物件に興味がないわけではない。
ここは小さな世帯向けアパートなのでいずれ手狭になるだろう。
そういう意味では彼のマーケティングは正しい。

しかし、自分はこの手の訪問セールスにはまず乗らない。
自分以外でも、たいていの人の反応は似たり寄ったりだろう。
では、訪問セールスは絶対に購入には繋がらないのだろうか。

そんなことはない。
大きな決断をする時、人は「人に頼るタイプ」と「情報に頼るタイプ」にわかれる。
人に頼るタイプは、普段良くしてもらっている人や場所を軸に物を考え購入を決断する。
例えば、たまたま車が壊れて持っていった近くのディーラーの対応が良かったから次に買う車はそこで!と考えたりする。
情報に頼るタイプは、ものの価値を主体にして広範囲から判断をする。
車の例なら、ディーラー問わず、カタログやユーザー評価を穴の開くほど調べ、決断は本人が行う。

不動産などの訪問セールスは、どちらかといえば前者がターゲットだ。
最近は、情報に頼る人はインターネットなど自分で客観的な情報を調べてしまうからである。
でも、親しくしている人が自分に一生懸命尽くしてくれるのをみて、「その人から」買う人もいるのだ。
マンションセールスの彼も、人当たりは悪くなさそうだったので、もしかしたら(最初からマンション販売を押しつけずに親交を深めたら)
彼から買う人はいるかもしれない。

開け放した窓から、反対側の建物で同じセールスを続け、断られ続けられる男の声を聞きながら、
そんなことを昔勉強したなぁ。と思い出した。でも、その後に実際に経験した訪問セールスではぼろぼろだったことも頭をよぎり、少しだけ彼を身近に感じた。
知っているのと実践することは大きく違うのだ。

しかし、残念ながらここのアパートでは買う人はいないだろう。
彼は知らないかもしれないが、○○○(会社名)はここ2年で4回は人を変えてセールスを差し向けてきている。
断っても断ってもやってくるのは嫌な印象しか残らないし、そんな会社と関わるつもりはない。
by stafy77 | 2006-07-06 12:47 | 問題解決
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