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違いのわかる男(女)


 相方から聞いた話。
 たとえば、ブラスバンド部なんかに入った楽器初心者が、
 初めて数ヶ月たって、まぁ、合奏して曲が吹けるようになったぐらいのレベルで
 はじめてうんと上手な人の演奏を聞いたとする。

 もちろん、誰しも「上手だなぁ」って思うのだけれど、
 その中でさらに伸びる人は、
 「この人たちの演奏と自分の演奏、どこが違うんだろう」
 という疑問を見つけ、具体的に自分なりに答えを出して、練習メニューに
 取り込むらしい。

 もちろん、もともと賢い人、要領のよい人は、楽器をさわりたての頃から、
 効率いい練習方法、うまい演奏を自分で探して聴いて練習しているが、

 相方のいいたかったことはそういうことではなくて、
 音楽に関して、上手な人の演奏を聞いたとき、ただ上手だと思うことに比べ
 具体的な上手さを感じ取るのには、必要なセンスというか、よい音楽に触れる
 時間がうんと必要になってくるということらしい。

 この話をきいた自分が思ったのは、
 これは音楽以外のすべての技術に当てはまるのではということ。
 音楽ではハイレベルなところで、微妙なニュアンスだとかその人の感性が
 光るところがあって、それこそ普通の人には(たぶん)違いがわからないのだけれど、
 
 そこまでいかずとも、たとえば字を上手に書きたいと思ったら、
 綺麗な字ってどういうものかイメージできないと、書くことは難しいだろう。
 自分は不器用なほうなのだけれど、不器用というのは、イメージを上手に反映
 できないのではなくて、具体的にイメージができていないところから
 始まっているのかもしれない。

 
by stafy77 | 2005-01-17 09:13 | テーマ:音楽
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