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主張する社会

Excite エキサイト : 社会ニュース

カンニングの注意を受けて自殺してしまった子供の親が
学校の指導方法に問題があると県を訴えたという事件。

生徒は2時間の間5人の先生に囲まれて注意を受けたあと、
カンニング無実を訴えて、自殺したとのこと。

カンニングが無実となるかどうかの判断はともかく、
この生徒は、先生たちに2時間も突き詰められて、、
先生に対する憎しみというよりは、人生に無力感を感じてしまったんじゃ
ないのかなと感じた。

問い詰められたことは、結果的には直接の原因と子供が自覚して
衝動的な自殺になってしまったのだろうが、
ひょっとしたら普段日ごろから感じていることであり、
先生に突き詰められたことは、水がいっぱいになったダムが
決壊したような出来事だったように思う。
もしこのタイミングで決壊しなくても、他のタイミングで決壊する
可能性は大いにあり得ただろう。

残念に思うことだが、問い詰められた後、生徒は親を頼り、
親が大丈夫だよ!と抱きしめてあげることはできなかったのだろうか。
そこで、指導に不満があるなら、親が先生に訴えてみるとか、出来なかったのだろうか。

記事としては語られていないが、希望的に物事を考えたとき、
生徒を注意した先生方は、内心は、今回の注意に関して、
いや、普段からの生徒の接し方について心を痛めているだろう。

同様に、親御さんだって、「なんで、気づいてあげれなかったのか。
そこで泣きついてくれなかったのか。育て方が悪かったのか」
自責の念にとらわれていることと思う。

でも、外面では、自らを省みることを公開した瞬間
いろいろと不都合が起きてしまう。
(外部から殺人者呼ばわりされるとか)

事件となると、「どちらが悪い」「訴訟、訴訟額」に
目が行きがちである。
公の裁の命を受け、必要があれば、どちらか一方がお金を払い
しかるべき対策をとれば、事件としては収まったことになる。
しかし、それで両者に平穏が訪れるのだろうか。
また、訴えることだけが方法なのだろうか。
by stafy77 | 2006-06-16 11:06 | ニュース、イベント記事
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