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トイレの蓋を開ける時。

※食事中の方ごめんなさい。
洋式トイレの蓋というものが苦手である。
公衆のトイレでそれが洋式であり、しかも蓋が閉まっていたりすると、
非常におそるおそる、そこに手を伸ばすことになる。
震える手で、トイレの蓋を持ち上げ、ほっと胸をなでおろすこともあれば、
戦慄が走ることもある。

公衆トイレというのは割と高い確率で、何故か流されることなく残された
見たくないものが残っているものである。
他は使用中なのに、何故かそこだけ使われていない個室、
開け放たれたドアからちらりと中を覗き込むと、あぁなるほど。と
納得させられる光景が広がっていたりするのだが、
洋式トイレの蓋が閉まっていると、事前には発見不可能である。

(蓋のない洋式トイレもあるが)
必ず、トイレの蓋を閉める!という人は、トイレットペーパーを使った後に
三角折りする人と同じぐらい多く存在する。
なぜ、洋式トイレには蓋が存在するのだろうか。
匂いが上がってくるという発想であれば、和式でも同様である。
しかし、蓋、フードのある和式トイレはお目にかかったことがない。

思うにトイレを利用するのに蓋を開け閉めするというのは、日常生活のひとつの儀式であるのだ。
男性が、洋式トイレで小用を済ませる時は立ってすることがあるが、その時に
必ず便座を持ち上げるようなものである。
(最近は、男性でも洋式トイレで小用を済ませる時、座って行うことが多いらしい)

儀式にはサプライズの要素も少なからず必要であり、
本来はよろしからぬことだが、前の人の忘れ物というのも、その一部だと考えることができるだろう。
自分は、この儀式は非常に苦手である。

儀式には演出が必要である。
下記のようなトイレがあれば、利用してみたい。
1、トイレの蓋を持ち上げようと、ウィンドウズの起動音が流れる。
蓋は、数センチしか持ち上がらないが、起動音が流れると同時に、(蓋を閉めたまま)水が流され、
使える状態になると蓋のロックが解除され、蓋が持ち上がる。
2、トイレの蓋を閉めると、ウィンドウズの終了時の音楽が流れる。
蓋を閉めると、再度水が流れる。

さらに、儀式にヒーリング効果を付与するなら、下記のような感じである。
1.便器内部で、超音波ミストを発生させ、水面が完全に見えないようにする。
(霧が立ち込めているような雰囲気である)
利用する時は、川のせせらぎと同時に、鳥の声、小魚がぴちゃんと跳ねる音、遠くの動物の声。
アマゾン風なBGMが流れる。
日本には、トイレの時に音を流すという大きな発明品があるが、あれで使う人は落ち着くことができるのか、疑問である。

2、トイレの床に、液晶モニターでも、プロジェクションでも、一面映像出力できるものを敷き詰める。
普段は、ただの床であるが、蓋を開けた瞬間に、世界各地の空から撮影した映像が流れる。
ある時はマンハッタンの空、ある時はエベレストの空、またある時は大海原を、トイレは飛ぶ。
映像はまったくのランダムである。
蓋を閉めると、映像は終了する。
(場合によっては周りの壁も映像の出力範囲としたほうが良いかもしれない)

これらの儀式の演出は、たぶん、まったく仕掛けを知らない初めての人に、
何も言わずに使ってもらう時が、一番楽しいのではと思われる。
by stafy77 | 2006-09-01 21:22 | ひとりごと
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